top



「価格を抑えられる」「治療期間が短く、着けても目立ちにくい」

と人気のマウスピース矯正ですが、その効果が気になりますよね。

一般的に矯正歯科治療は、ワイヤーをつけるイメージが先行していました。そのため、

マウスピースを着けるだけで、ちゃんと歯は動くの?

「歯並びが改善してきた」と実感できるまでの期間はどのくらい?

といった基本的な疑問に対する答えを知りたい方も多いと思います。
湘南美容クリニックのマウスピース矯正
mouth15
画像出典:公式サイト

mouth1
そこで今回は、マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いはもとより、マウスピース矯正をするとどのように歯が動き、効果が出てくるのか探っていきましょう。

またマウスピース矯正の効果を最大限に出せるよう、注意点などにも触れています。

「出っ歯や八重歯はマウスピース矯正できる?」

「大人だけど、今からマウスピース矯正は可能?」

といったお悩みを解決する手助けにもなると思いますので、ぜひ最後までお読みくださいね


  • 装着するだけ「マウスピース矯正」の効果と特徴
  • マウスピース矯正で歯並びがきれいになる理由・歯が動く仕組み
  • ワイヤー矯正との違い
  • 「マウスピース矯正」各ブランドによる効果の違い
  • マウスピース矯正の効果はいつから実感できる?
  • 症例写真から見るマウスピース矯正の効果
  • 効果が半減!?マウスピース矯正で注意したい大事なポイント
  • 目立たず取り外し可能なマウスピース矯正で効果を実感しよう

装着するだけ「マウスピース矯正」の効果と特徴

mouth2
歯科矯正で使用するマウスピースは、患者様それぞれの歯型を元に製作されます。

そして決められた期間中に複数枚着け替えることで、歯並びを整えていきます。

今まで歯科矯正をしたくてもさまざまな理由によって、難しい……と悩まれていた方にもおすすめできます。

その理由はこちら!
  • 透明マウスピースなので目立たない
  • 取り外しができる(*)
  • 装着時に話しづらい、滑舌が悪くなるといったことが少ない
  • 痛みや違和感を感じにくい
  • 金属が使われていないのでアレルギーの心配がない
  • 矯正とホワイトニング両方を同時にすることができる
  • 費用がリーズナブルなブランドが多い
*:マウスピース矯正の各ブランドごとに決められた装着時間を守る必要があります。

治療中も口元が自然な印象で、体に負担が少ないのが嬉しいですよね。

そして一緒に歯も白くできるので、一石二鳥なんです。

mouth3
また取り外しできるので、食事がしにくいこともなく、歯磨きも隅々までしやすいため虫歯のリスクも抑えられます。

ここまで聞くと、マウスピース矯正はお財布にも体にも良い点ばかりのよう思いますが、

「効果のほうも気になる!実際、着けるだけで、本当に歯は動くの?」

と思いませんか?

なぜマウスピース矯正でここまで歯が動くのか、次の章で詳しく見ていきましょう。

マウスピース矯正で歯並びがきれいになる理由・歯が動く仕組み

mouth4
マウスピースは、患者様の「歯並びの状態」「目指す歯並び」を診察したうえで歯科医師が立てた治療計画に沿って作られます。

歯にかかる力や角度、距離などを計算し、着けると歯が少しずつ動くよう設計されるわけですね。

そもそもなぜ、歯は動くのでしょうか?

歯の周りには、歯と歯を支える「歯槽骨」(しそうこつ)と、歯槽骨を取り囲む「歯根膜」(しこんまく)という組織があります。

mouth5
矯正装置によって歯に弱い力がかかると、歯根膜にもその力が伝わります。すると、
  • 歯が動く側の歯根膜が縮まる
  • 押される側の歯根膜が引き伸ばされる
という状態になります。

次に、歯根膜は常に一定の厚みになろうとする性質があるため、
  • 縮まったほうの歯根膜
    中にある破骨細胞(はこつさいぼう)を活発にさせ、骨を溶かす(歯根膜を広げる)
  • 引き伸ばされている歯根膜
    骨芽細胞(こつがさいぼう)を活発にさせ、伸びている部分に骨をつくる(歯根膜を縮める)
というはたらきをします。

mouth6
このようにマウスピースなどの矯正装置で力をかけ続けることで、歯を支える骨が壊され、また作られ、を繰り返し、歯が少しずつ移動していきます。

この一連の歯の動きかたを見て、なかには「年齢が若いうちに歯科矯正を始めないと、正常に歯が動かないのでは?」と思う方もいるかもしれません。

確かに、年齢や基礎疾患の有無などによって骨の再生スピードには個人差があり、一般的には年齢が上がるほどに治療に時間がかかる(思うように歯が動きづらい)といわれています。

しかしキレイライン矯正の歯科矯正の対象年齢の目安は12歳以降で、推奨年齢は男性は16歳以上、女性は14歳以上となっており、上限はありません。

mouth7
大人になってからでも歯科矯正ができる?

という疑問の答えは、効果が表れるまでの期間に個人差はあるものの「可能」ということが分かります。

ワイヤー矯正との違い

mouth8
マウスピース矯正とワイヤー矯正のどちらも、弱い力をかけて歯を少しずつ動かしていく矯正歯科治療法であることに違いはありません。

しかしそれぞれの特徴の違いや、症状の適応範囲で比較できるポイントがいくつかあります。

ワイヤー矯正の主な特徴

mouth9
ワイヤー矯正は複雑な歯並びなど、治療できる症状の適応範囲が広いことで知られています。

そして抜歯を伴う治療や、奥歯も含めて大きく歯を動かすことが可能です。

しかし歯の表面にブラケットという器具をつけ、ワイヤーを通して締めることから、固定源(歯を動かすための支点になる歯)とする歯も動いてしまい、無駄な歯の動きが起こりやすくなります。

また、歯科医師の手作業でのワイヤー調整が3〜4週に一度と定期的に必要になるため、通院期間が長くなるといえます。

マウスピース矯正の主な特徴

mouth10
マウスピース矯正は、動かしたい歯を狙って部分的に治療するのが得意です。

そしてワイヤー矯正とは違い、治療が難しい歯並びの例もありますが、軽〜中度の適応できる歯並びの症状であればワイヤー矯正と同じくらいの効果が期待できます。

無駄なく計画的に治療を進めることができる、というわけですね。

その結果、月1回、手作業で調整が必要なワイヤー矯正と違い、マウスピースを装着していくだけなのでワイヤー矯正よりも治療期間が短く済みます。(※)

※治療期間や効果には個人差があります。

「マウスピース矯正」各ブランドによる効果の違い

mouth11
一般的なワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いが大まかに分かったところで、数あるマウスピース矯正ブランドの、効果の違いを見ていきましょう。

マウスピース矯正は種類により治療範囲が異なる

mouth12
マウスピース矯正で治療できる範囲は、主に2つに分けられます。
  • 全顎
    奥歯を含めた、歯列全体の矯正
  • 部分
    主に前歯を中心とした矯正
歯科医師が患者様の「歯並びの状態」を診察して、患者様のご希望に沿ったうえで、どこまでの治療が望ましいかを決定し、
  • 前歯を中心にした治療で歯並びを改善できる
  • 抜歯を伴い、奥歯も含めた歯全体の治療が必要
といった治療計画を立てていきます。

ただし顎の大きさやズレ、バランスも診たうえで骨格に問題があると診断された場合は、マウスピースでの矯正は難しく、外科矯正のほうが適することも。

なお矯正歯科治療で使われるマウスピース矯正の種類によっては、
  • 主に前歯上下12~20本を中心に
  • 奥歯を含めた歯並び全体まで
と治療範囲が異なってきます。

マウスピース矯正各社による効果の違い

mouth13
マウスピースを使う矯正歯科治療は、1990年代にアメリカから始まりました。

もっとも歴史があるマウスピース矯正は、インビザラインです。

前歯を中心に治療するマウスピース矯正とは違い、
  • インビザライン・ライトパッケージ
    1本だけ歯を動かしたい、他軽度の歯並びの症状、2度目の歯科矯正をしたい方に
  • インビザライン・コンプリヘンシパッケージ
    奥歯を含む、全体(全顎)の治療が可能であらゆる症状に対応が可能
といった治療ができます。

2017年から現在では前歯を中心に治療するプログラムを持つマウスピース矯正が多く出始め、リーズナブルで治療期間も短くすることが可能になりました。

mouth14
しかし各社マウスピース矯正ブランドによっては、
  • より目立ちにくいようマウスピースを独自加工している
  • 医療用ポリマーを使うなど素材のこだわり
  • 1ステージで使用する枚数、交換頻度
  • 推奨される1日の装着時間
などの違いがあります。

治療内容によっては治療期間や費用にも差が出てくるため、ご自身に合ったマウスピース矯正ブランドを選ぶことが大切です。

マウスピース矯正の効果はいつから実感できる?


一般的なマウスピース矯正の治療期間は早くて2ヵ月、長くても3年程度です。

その期間のとおりに効果を感じられるかというと、やはり歯の動きかたや元の歯の症状などに個人差があるように、効果を実感できる期間はさまざま、といえます。

たとえばインビザラインのコンプリヘンシブパッケージは、2年以上かかる場合でも5年以内ならば何回でもマウスピースの作り直しが可能。期間が長くなっても安心して治療を受けられますね。

またマウスピース矯正で治療された方々が、SNS、ブログなどで途中経過、または治療完了時の画像を数多くUPしています。


それを見るとマウスピース矯正を始めて、早い人で2~3ヵ月目位から「変化が出てきた」「治療を始めて良かったと実感」という声を多く寄せているようです。

なかには出っ歯や八重歯、すきっ歯などの症状が段階的に改善されていく様子を紹介している方も。

前歯を中心に治療するか、または奥歯を含むワイヤー矯正と組み合わせた治療をするかによっても、変化の手ごたえを感じる時期は違ってきます。

そのため、口コミや途中経過の画像などをチェックしておくことはおすすめです!


ただし目指す歯並びによって、また元の症状によっては効果を感じられるまでの期間に個人差があることをご了承ください。

また、治療計画が変更になったり、思ったより歯が動かなかったり、装着時間や装着期間を守らなかったり、などさまざまな要因によって治療期間自体が延びる可能性もあります。

果が半減!?マウスピース矯正で注意したい大事なポイント


「なかなか思うように歯が動かない」または「せっかく揃ったのにまた歯並びが戻ってきた」という事態は、矯正歯科治療にかかる期間、費用がムダになってしまいます!

そうならないために、マウスピース矯正の治療効果を最大限に高める3つの「守る」ポイントを確認していきましょう。

決められた装着時間を守る


キレイライン矯正に限らず、あらゆるブランドで定められたマウスピースの1日の装着時間は20時間前後です。(※)

※装着時間は各社マウスピース矯正ブランドによって多少の差があります。

装着する時間が短い、または着け忘れがあると歯はなかなか動きません。

効果が出にくくなるばかりか、そのぶん後戻りし、治療期間が延びてしまうことに。

そのため患者様ご自身で、着脱の時間をコントロールしていく必要があります。

マウスピースの着け替えのタイミングを守る


それぞれの治療ステージで決められている、マウスピースの装着期間は厳守するようにしましょう。

予定より先に使うはずのマウスピースを無理に装着すると、歯根が見えてしまったり(歯肉退縮)、歯の根元が短くなったり(歯根吸収)といったさまざまなトラブルの原因となります。

さらに最終的には歯を失ってしまうリスクが高まります。

締めつけ感が少なく物足りない、また早く歯を動かしたいという場合でも、決められたマウスピースをきちんと装着していれば、歯は動くので安心してくださいね。

ただしマウスピース交換の周期はブランドや、歯の動き具合、症状によっても変わってくるので、歯科医師に相談して適切な期間内で着けるようにしましょう。

保定装置(リテーナー)を着ける期間を守る

マウスピース矯正に限らず、矯正歯科治療終了後には保定装置(リテーナー)を使う保定期間が必要です。

整えた歯並びがまた元に戻ろうとする、いわゆる歯の後戻りを防ぐために、リテーナーは使用します。

キレイに揃った歯並びをキープさせるためには必須なものなんですね。

リテーナー自体にもマウスピース型、ワイヤー型、プレート型などの種類があります。

※ワイヤー型リテーナーの取り扱いのない提携医院もございます。詳しくは直接提携医院にてご相談ください。
※保定期間中の再診料はクリニックによって異なります。詳細は通われる提携クリニックにお問い合わせください。

ご自身の歯並びに適している他、着脱がしやすいタイプ、見た目を重視、などライフスタイルに合わせたリテーナーを歯科医師との相談のうえ選び、決められた期間内装着するようにしましょう。

また保定期間終了後であっても歯は動き続けるので、リテーナーは可能な限り一生装着したほうが良いといわれています。

目立たず取り外し可能なマウスピース矯正で効果を実感しよう


マウスピース矯正は一見、矯正歯科治療しているように見えないナチュラルさが人気です。

ですが、その分本当に効果はある?という疑問を持たれやすいかもしれません。

しかしこちらの記事でご紹介したとおり、
  • 歯が効率良く、適切に動くようマウスピースの素材やデザインが計算されている
  • 比較的短期間での治療が可能
  • 歯並びの症状が軽〜中度であれば、ワイヤー矯正と同じくらいの治療効果が望める
といった、目指す歯並びに向けて頼もしい効果を発揮できる矯正歯科治療法だということが分かりました。

「笑った時に口元が気にならない」「周囲に気づかれないまま歯並びがキレイに……」

と歯並びがキレイになる喜びを体感していただけるよう、ぜひご自身に最適なマウスピース矯正をお選びくださいね!


 

News